「もう一生学校行かない!」バス通学でこだわり発動?小5自閉症息子が怒った理由は…【読者体験談】
と思えることがどんどん増えていってくれればこんなに嬉しいことはありません。
『バスよりも早くバス停に着いていないとダメ』というこだわりが出て今回はパニックになってしまいましたが、こういうことも今後は少しずつ減っていくのかもしれないなと思った出来事でした。
イラスト/星河ばよ
※エピソード参考者のお名前はご希望により非公開とさせていただきます。
(監修:井上先生より)
投稿者の方も書いていらっしゃるように、思わぬ癇癪というものは100%防ぎきることはできません。ですが、なってしまったあとに親御さんも冷静に対処して、ご本人も一人で時間をかけながら落ち着くことができて本当によかったと思います。こうした経験を積み重ねていくことによって、イレギュラーなことに対しても少しずつ対応できるようになっていくことでしょう。年齢を重ねていく中で、一人で落ち着けるスキルを身に付けていけるといいですね。日々の出来事の中では大変なこともありますが、少し長い目でも見ながら子育てしていけるとよいですね。
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
SLD(限局性学習症)
LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。
SLDはSpecific Learning Disorderの略。
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