不安障害(不安症)とは?診断基準・種類・治療法・相談先・周囲の対応法まとめ
各都道府県、政令市には、ほぼ一箇所ずつ設置されている、精神保健に関する公的な窓口です。
当事者活動の支援や組織化の手伝い、精神保健福祉に関する相談をすることができます。精神科医、臨床心理技術者、精神科ソーシャルワーカー、作業療法士、保健師、看護師などの専門職が配置されています。相談については、予約制、健康保険の適応があるところが殆どです。詳細は、それぞれのセンターにお問い合わせ下さい。
以下はセンターの連絡先一覧です。
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/mhcenter.html
全国の精神保健福祉センター一覧
主に心の症状、心の病気を扱う科です。心の症状とは具体的に不安、抑うつ、不眠、イライラ、幻覚(幻視・幻聴など)、妄想などのことです。
主にストレスと関連して現れた身体の症状を扱う科です。過敏性腸症候群やアトピー、喘息などを扱うこともあります。
精神科、心療内科どちらに行ったらいいか迷う方もいらっしゃるかもしれませんが、不安障害の場合、身体にも心にも症状が出るので、どちらの診療科でも治療対象となります。
不安障害の治療
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28182000393
治療法は、主に薬物治療と精神療法に分かれます。以下の治療法は一例です。疾患やその症状が様々であるように治療法も様々です。医師と相談の上で決めていきましょう。
ここでは主に、社交不安症・社交不安障害(ICD-10では社交不安)の薬物療法について詳しく説明します。
◇主に使われる薬
・抗うつ剤(SSRI):抗うつ剤はうつ病への治療薬というだけでなく不安や恐怖の改善のためにも使用されています。不安や恐怖にかかわる脳内物質であるセロトニンを増やし、恐怖や不安を軽減します。
・抗不安薬(安定剤):上記の抗うつ剤と違い、即効性があります。ですが、長期服用すると依存性と耐性が現れます。
・漢方薬:漢方の中でも不安障害に効く薬がありますが、個人差が大きいです。なんらかの理由で上記の抗うつ剤が使えない場合などに用いられることが多いです。
◇治療の流れ
初めは抗うつ剤と抗不安薬を両方服用しながら、抗うつ剤を徐々に増やし、不安、恐怖心をなくします。抗うつ剤が十分な量まで増えたら、次に徐々に抗うつ剤を増やし、抗不安薬を減らします。