褒めればいいってわけじゃない? 子どもの自己肯定感を下げる親の「NGワード」
マイナス感情にとらわれ、他人からの感謝や忠告を素直に聞き入れることができず、自分に言い訳ばかりしてしまう——そんな大人になってしまったら、自分の成長を止めてしまうばかりか、周囲から孤立してしまうかもしれません。
ここまでの内容を読まれた親御さんは、「自分の子どもには、自己肯定感の高い大人になってほしい」と感じられるかと思います。しかしながら、そういう親御さんでも、子どもの自己肯定感を下げる張本人になってしまう可能性が十分にあるということをご存知でしょうか。
自己肯定感が低いのは親のせい!?
東京都教職員研修センターの指導資料「子供の自尊感情や自己肯定感を高めるためのQ&A」では、家庭での生活習慣と自己肯定感には関連があることが明らかにされています。特に、保護者に理解され、認めてもらえていると認識している子どもほど、自己肯定感が高い傾向にあるそうです。
また、当サイトの「新・子育て習慣に!子どもの自己肯定感が向上する『ほめ写プロジェクト』」という記事には、「家族で過ごす時間が多いほど、親に理解してもらえているという“安心感”を得やすく、『自分は大切な存在』という意識が高まる」と書かれています。
一方で、匿名で投稿できる掲示板サイトや個人のブログには、親との関係性が原因で自己肯定感が低くなったと公言する書き込みが複数存在します。例えば、女性向け掲示板「発言小町」への下記の投稿には、「私も」と手を挙げるレスポンスが目立ちました。
私は親に褒められたことがありません。頑張っても頑張っても、いつもその位当たり前だ、もっと頑張れと言われ、認められる事はなかったです。忙しいからと話を聴いてくれることもなかった。私の母は愚痴と自慢話と世間体ばかり。(中略)私のような育ちをされた方で、大人になってから、自力で自己肯定感を獲得された方っていらっしゃいますか? 大人になってからでは無理なのでしょうか?
(引用元:YOMIURI ONLINE|大人になってから自己肯定感を持つには?)
このような実情から、親のせいで自己肯定感が下がったと考える人は少なくないということがわかります。では、どうすればこうした事態を防げるのでしょうか。
ついつい言ってしまっているかも!?3つの「NGワード」
親が子どもの自己肯定感を下げてしまう原因のひとつが、日常的に投げかけている “言葉” です。