2021年6月4日 08:12
共通テスト(英語)に必要なリーディング対策と効果的な練習法
たとえば、毎日単語を一定数覚えていこうとするとき、「1日10語」などで設定すると、遅延効果が働きにくくなってしまいます。
一度に覚える数を50語くらいに設定して、50語から成るリストを、最初から最後まで繰り返すようにする。そうすると、1番目の単語を初めて目にしたあと、それを再び目にするまでに、50語を覚えるぶんの時間が空きます。このインターバルのあいだに、記憶が薄れていき、その状態で再度記憶から取り出すことで、より長期間覚えていられるようになるわけです。その日は、これを5回程度繰り返してください。
そして翌日、新しい単語に取り組む前に、前日に覚えたリストを1周だけ復習する。今度は3日後に復習する、次は1週間後といった感じで、徐々に復習までの間隔を伸ばしていくとよいでしょう。
あとは、正しい発音も覚えて発音できるようにしないと、リスニングやスピーキングに支障が出てしまいます。
ですから、必ず音声を聞きながら、自分でも発音して覚えるようにしましょう。
英単語学習におすすめの参考書・問題集
ーー英単語の学習におすすめの参考書や問題集は何かありますか。
田畑さん:
受験用のメジャーな単語帳であれば、だいたいどれも扱っている語彙は似通っているので、自分の現状のレベルに合ったものを選べばどれでも問題ないと思います。できれば音声にアクセスしやすいものを選ぶほうがいいです。
単語帳に関しては何を選ぶかというより、どう使うかのほうが、学習の効率を高めるのには重要ですね。おそらく高校生なら、学校で指定されて使っている単語帳がすでにある人が多いと思いますので、それを使って、先ほど話したような効率的な方法で覚えていくことが重要です。ただ、中学校レベルの単語から不安な人は、そのレベルから再度始めたほうがいいですね。『夢をかなえる英単語 新ユメタン0 中学修了~高校基礎レベル』(アルク)なんかは、中学レベルの単語から、高校基礎レベルくらいまでの単語が含まれているので、よいかと思います。
スマートフォン用のアプリケーションもあるので、気軽に学習できます。
共通テスト(英語リーディング)対策になる文法知識の正しい身につけ方
共通テスト(英語リーディング)対策として必要になるのが、基礎的な文法知識。文法の学習と聞くと、数多くのルールや文法用語を丸暗記するイメージがあるかもしれませんが、もっと効率的な身につけ方があります。