子育て情報『共通テスト(英語)に必要なリーディング対策と効果的な練習法』

2021年6月4日 08:12

共通テスト(英語)に必要なリーディング対策と効果的な練習法

それは、「認知文法」→「パターンプラクティス」というステップ。どういうことなのか、詳しくお話を伺いました。

認知文法
ーー「認知文法」とはなんでしょうか。

田畑さん:
「認知文法」とは、認知言語学という学問をベースした、文法のとらえ方のことです。「ネイティブが世界をどういうふうに認知し、切り取り、どのように言語に反映させているか」というアプローチで英文法をとらえるので、訳に頼らず英語のままのイメージで、英文法を理解できるようになります。日本語に訳す手間を減らせば、リーディングスピードも上がりやすくなりますよね。

たとえば「be + to 動詞の原形」という構文について考えてみましょう。The president is to visit New York tomorrow.(大統領は明日ニューヨークを訪れる予定だ)のような文ですね。


従来の英文法だと、これは「be to 構文」などと呼ばれ、「確定した予定」「運命」「可能」「意志」「義務・命令」の5種類の用法があり、それぞれ日本語訳とセットで暗記するという覚え方が一般的なようです。

一方、認知文法では、形が同じものは、核となる共通の意味が存在するととらえます。認知文法だと、「to 動詞の原形」のコアイメージ(核となる意味)は、「〜するということに向かっている状態」、つまり未完了で、いまからその行為に向かっていくというイメージがあります。このイメージを理解することで、5種類の意味をバラバラに理解・暗記するのと比べて、よりスムーズに英文法を理解しやすくなるのです。パターンプラクティス
ーーたしかにイメージで理解することで、英文法が理解しやすくなりますね。

田畑さん:
そうですね。文法表現をイメージで理解できたら、次に行なうのが「パターンプラクティス」というトレーニングです。

パターンプラクティスでは、身につけたい文法を使用した例文を部分的に変化させて瞬時に組み立てていきます。
現在進行形の場合だと、“I am playing soccer now.” → “He is playing soccer now.” となるように、主語や時制などを変化させて、瞬時に英文が口から出てくるように練習します。そうすると、英文を見て瞬時に意味をつかむリーディングの土台づくりが可能です。

英文法学習におすすめの参考書・問題集
ーー英文法の学習におすすめの参考書や問題集は何かありますか。

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