2020年2月17日 00:00
【新型コロナウイルス】妊娠中の対応策!日本産婦人科感染症学会がアドバイスを公開!
新型コロナウイルスによる肺炎の感染とは
現在世間を騒がせている新型コロナウイルスとはどのようなウイルスなのか、どのような症状を引き起こすのか未知数なことが多く不安ですよね。コロナウイルスの発生源や特徴を確認しておきましょう。
湖北省武漢の「原因不明の肺炎」
コロナウイルスの発生源は、2019年12⽉30⽇に中国保健機関が公表した湖北省(こほくしょう)武漢(ぶかん)の「原因不明の肺炎」とされています。翌2020年1⽉7⽇には、その肺炎の原因が新種のコロナウイルス (2019-nCoV)と特定され世間を震撼させました。
厚生労働省が発表する「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について」(令和2年2月10日版)によると、コロナウイルス関連の肺炎と診断されている方は中国で40,171名と圧倒的に多く、次いで香港、タイなどの中国に近い国々でも徐々に増えてきています。
令和2年2月10日現在、日本国内でも26名(うち日本国籍ひとり)がコロナウイルスに感染していると確認されています。
ヒトからヒトへ移ることが確認
厚生労働省が発行する「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」では、ヒトからヒトへの感染が認められていると書かれています。しかし、現在は日本国内で流行が認められている状況ではないので、落ち着いて対処することが大切でしょう。
風邪やインフルエンザと同様に、手洗いうがいを徹底して、適切にマスクを使用するなど周囲へ感染を防ぐマナーを大切にしてくださいね。
日本産婦人科感染症学会の注意喚起
令和2年2⽉1⽇に、⽇本産婦⼈科感染症学会が「新型コロナウイルス感染症について、妊娠中ならびに妊娠を希望される⽅へ」という文書を発行しました。(※)妊娠中や妊娠を希望されている方はコロナウイルスに感染することで、胎児への影響も気になりますよね。⽇本産婦⼈科感染症学会が発表したアドバイスを紹介します。
過去のウイルスに感染した場合の母体と胎児への影響
コロナウイルスとは別のウイルスになりますが、妊娠中にインフルエンザにかかると重症化しやすく、過去には症状が重篤となり死亡にいたるという例が報告されています。2016年には、母体がジカ熱(ジカウイルス感染症)にかかると、新生児にも小頭症(しょうとうしょう)など重篤な先天性障害の症例があります。
※小頭症…脳の発達がうまくいっていない状況で発症することが多い症例
心配されるコロナウイルスの妊婦への影響
現在はコロナウイルスに感染したとしても、妊婦の重症化や胎児障害の報告はありませんが、妊娠中の体調の変化などから気を付けておきたいことがあります。