ベーシックインカムの導入でママはこんなに幸せになれる!
こんにちは。エッセイストで経済思想史家の鈴木かつよしです。
最低限の生活を営むために必要な現金を国民全員に無条件で支給する「ベーシックインカム(BI) 」制度。
みなさんはこの言葉を耳にされたことはありますでしょうか?
『働かない人に“タダ乗り”を許すのか』とBIを批判する声もあります。
しかし国民の6人に1人が貧困で子どもが高等教育を受ける権利がなく、非正規雇用と長時間労働に伴う諸問題は事実上野放しです。
日々の仕事や子育てに悪戦苦闘するママのみなさんにとって、メリットの多い制度であることは間違いありません。
今回は“BIの導入でママはこんなに幸せになれる”というテーマでお話をさせていただきます。
日本だけが世界の中で20年もゼロ成長なのか?
この話は、雇用があるなしとは全く別の話です。
日本のように労働力人口そのものが急激に減っている社会の雇用は「ある」のが当たり前で、政権与党の功績でもなんでもありません。
日本だけが20年も経済成長してない理由は実はとてもシンプルで、政治が「富の分配のしかたを間違ってきたから」に他ならないのです。
つまり「これ以上豊かになっても社会にさほどの影響を与えない強い層」ばかり税制面で優遇し、「この人たちに手厚い支援をすれば社会が飛躍的に活性化する弱い層」からばかりお金を搾り取ってきたことになります。
シングルマザーとその子どもたちが“生活のための労働”に追われ、学問によって知識や技術を習得する機会をえられない事実はいい例です。
このような“残念な国”こそが近年のわが国の実態なわけですが、ベーシックインカムというシステムにはこの残念な国の諸問題を一気に解決してくれる可能性があるのです。
ベーシックインカムとは何か
これに関しては『AIとBIはいかに人間を変えるのか』の著書、経済評論家の波頭亮さんによる説明が分かりやすいので引用します。
波頭さんによればベーシックインカムとは、
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『最低限の生活を営むに足る額の現金を国民全員に無条件・無期限で給付する制度』で、『生活保護や国民年金と同水準の1人当たり8万円と設定すると夫婦に子ども2人の家庭では32万円の給付になる』というもの。財源的には『不要になる国民年金・基礎年金、生活保護の生活扶助費、雇用保険の失業保険費や厚生年金の分を充当する』ことや『消費税率は8%から15%にする』
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こと等で、計算上は十分可能であると波頭さんは述べています。