ウチの子はまとも! “発達障害”の子どもを不幸にする親の態度3つ
そしてまわりのお友達も、「へえ、そうなんだ!頑張ってね!」と送り出してくれていた様子。
あっけらかんとした子どもたちのやりとりに、覚悟が足りていないのは大人の方だった ことを思い知らされました。
息子はとっくの前から自分の不得意に悩み、受け入れ、そして改善させようと前を向いていたのです。
わが子が“その気”になっているのに、大人が後ろを向いているわけにはいきません。
一口に学習障害といっても症状や程度はさまざまで、ケースごとに抱く不安も異なるかと思います。
とはいえ、極端にまとめれば、“できないこと・苦手なことに悩んでいる ”ということに変わりはありません。
不得意なことができるようになるためには親がその事実を認めることと、周囲の方に隠さず伝えることで積極的にサポートを仰ぐことが重要なのではないでしょうか。
●世間体は、お子さまの“できない”を受け入れることより大切でしょうか?
私事ですが、このたびの“息子のADHD騒動”の最中(さなか)、母親である私自身のADHDも発覚しました。
昔から物忘れが激しく、お勉強も決して得意ではなかったことには原因があったのです。そんな私ですが、発達“障害”を障害だと感じたことはありません 。
特別忘れっぽい性格をしている私は成長の中で、「お、提出物だ。こういうの、私はすぐ忘れちゃうんだよね〜、だから今すぐ済ましちゃおう!」といった具合に、自分なりの対処法を編み出してきました 。
発達障害の有無に限らず、すべての人間に得意・不得意があって、おそらく私のように自分なりの対処法を見出してきたはず。
それぞれが持つ不得意やそれに応じた対処法は、それぞれがうまく生きていくためのノウハウです。決して特別なことではないと感じませんか?
昨今注目度の高まっている発達障害児への支援については、要は私のような小学生に対して早い段階で“自分なりの対処法”を教えてあげるサポート なのだと思っています。
「私が小学生のころにこんなサポートがあったらよかったのにな」と、正直わが子がうらやましい……。
障がいと言ってしまえば、確かに聞こえは良くないかもしれません。しかし、「頑張ってるのに、まわりの友達と同じようにできない……」と不得意なことにわが子が苦しんでいることだけは確かです。小さな胸に芽生えたコンプレックスは、パパやママが気にする世間体よりも無価値でしょうか?
優先すべきは、お子さまの“できない”に真っ向から立ち向かってあげること。