プリントが行方不明!? ADHDの親子が忘れ物をなくすための5ステップ
こんにちは、親子でADHD(注意欠陥・多動性障害)をやっています、ママライターの木村華子です。
ADHDが発覚した息子の学校生活を改善させようと、話し合いを行ったときのこと。
「木村くん(息子)は、提出物や持参物の忘れ物が多くて……」 そう困った顔で笑う担任の先生を見て、私は息子より先に自分自身を責めました。
息子がもらってくる学級通信は、下の子の保育園関連のプリントや仕事で使う資料関係の書類、封筒から出して重ねたクレジットカードの請求書などの山に埋もれて、毎月自然消滅していくような状態。
「なんか、最近クラスの子たちがペットボトル持ってきてるんだよね……」と息子が言えば、書類の山から学級通信を発掘し、ヨレヨレになったプリントに記載された“図工の授業でペットボトルを使います”の文字を見つけて驚愕し、慌てて近所のコンビニへ走り、朝から飲みたくもないジュースを飲み干して息子にペットボトルを持たせる……。
そんな家庭環境であれば、当然忘れ物も多くなるでしょう。私たちはまさに、“忘れん坊親子”でした。
全てのケースに当てはまるわけではありませんが、ADHDの原因には遺伝性や家族性が関わることもある と言われています。
ADHDのお子様を持つママの中には、わが家のようにご自身もADHDであるケースも珍しくはないでしょう。
そんな親子にとって、忘れ物を減らすことは他人が思う以上に困難なことです。
今回は、脱・忘れん坊親子を目指した私に効果的だった解決策を紹介いたします。
ADHDでなくても、忘れ物が気になるという方にオススメしたい簡単な工夫です。
●ADHDの人は具体的で細かな目標をたてるべき!
ADHDの人は、ぼんやりとした目標を実現させることがとても苦手です。
たとえば、小学生時代より忘れ物が多かった私は、周囲の大人たちから「提出物や持参物を忘れないために、学校で配られたプリントはきちんとチェックしておくべき」という助言を何度も受けてきましたが、大人になるまでそのアドバイスが役立ったことはとうとうありませんでした。
どのように“きちんとチェック”すればいいのかが分からなかったからです。
これはADHDの子どもへ指示を出す際にも言われることですが、ADHDの人にやるべきことを理解させる(あるいは本人が理解する)ためには、目標を達成させるために行うべき“具体的で細かな”ステップを伝える(または本人が定める)