日本人の7割も!? 腸に穴が空く“リーキーガット症候群”の症状と予防法
こんにちは、ライターの齋藤惠です。
みなさんは『リーキーガット症候群 』という病気をご存じですか?
日本ではその名前こそ知られてはいないものの、じつに70%もの日本人がかかっていて慢性的な症状に悩まされているという報告もあります。アメリカではすでに深刻な問題となっているとか……。
そんなリーキーガット症候群とは、どんな病気なのでしょうか?
●こんな症状ならリーキーガット症候群かも?
リーキーガット症候群とは腸の病気です。英語では『Leaky Gut Syndrome』といい、直訳すると“Leaky=漏れる”、“Gut=腸”、“Syndrome=症候群”となります。
腸の粘膜が傷ついたり穴が空いたりして未消化の物質や有害菌が体内へ漏れ出してしまう病気です。英語を省略して『LGS 』、または『腸管壁浸漏症候群 』とも呼ばれています。
代表的な症状には、以下のものがあります。
【腸】……便秘、下痢、胸焼け
【皮膚】……にきび、発疹、湿疹、じんましん、アトピー性皮膚炎
【脳】……慢性頭痛、うつ、自閉症、ADHD
これらはあくまで多くの人に共通して見られる症状の例であり、実際にはもっと多様な症状が起こる 場合があります。
一つひとつを取ると独立した病気のように思われがちですが、根底にリーキーガット症候群という深刻な病が潜んでいる可能性があるのです。そう考えると、便秘も頭痛も軽視できませんね。
●原因となる生活習慣
『栄養医学研究所』によると、リーキーガット症候群は、乱れた生活習慣によって引き起こされる場合が多いようです。
例えば、以下の過剰摂取が原因となる可能性があります。
・アルコール類やカフェインなどの刺激物
・(風邪薬などに含まれる)抗生物質
・着色料、防腐剤、酸化防止剤などの食品添加物
・精製食品炭水化物食品(白米、パン、砂糖など)
・避妊用ホルモン(ピル)
日常で多く摂り過ぎているものがあれば要注意です!
なお、抗生物質があげられる理由は、“胃腸器官系の細菌、寄生虫、カンジダ、真菌類の異常繁殖を促すため ”だそうです。
アルコールやカフェイン、精製食品などはとくに私たち現代人にとって身近な存在であるだけに、普段から過剰摂取しないよう気をつけなければいけないですね。●“腸の不調は万病のもと”と心得て!
腸は人間の健康をつかさどる臓器の中でもとくにデリケートな部分 と言われています。