いつから始める? 3歳を境に変わる子どもの“バイリンガル教育”の違い
みなさま、こんにちは!海外生活25年続行中、国際結婚、国際子育て真っ只中のバイリンガル教育パパ、Golden Beanです。
日本では、2011年度に英語が小学校5年生から必修になりました。今後さらに英語学習の低学年化が進み、2020年にはなんと小学校3年生から英語が必修になるそうです。
「英語って、何歳から勉強し始めるべきなの?早ければ早いほどいいの?」「あまり早くに始めると、子どもが混乱して日本語が下手になったりしないの?」など、心配は尽きませんよね。
娘を英語、日本語、中国語のトリリンガルに育てた 私が、自身の経験を交えつつお話させていただきます。
●バイリンガルへの道
バイリンガルになる道筋はさまざまです。
・家庭で小さいころから2つの言語に接する場合
・地域社会、保育園、小中学校や高校などで第二言語を習得する場合
・大人になってから外国語の授業で第二言語を学ぶ場合
などなど。
それぞれのパターンを見ていきましょう。
●幼児期のバイリンガリズムの類型
幼児期のバイリンガリズムには
(1)同時的
(2)連続的
の2種類があります。
●(1)同時バイリンガリズム(Simultaneous bilingualism)
早い段階で同時期に2つの言語を習得するケース です。
例えば、母親が子どもにある言語で話しかけ、父親が別の言語で話しかける場合には、この子どもは両方の言語を同時に習得します。
●(2)連続バイリンガリズム(Sequential bilingualism)
子どもがある言語を先に習得し、その後に第二言語を習得する場合 です。
子どもが家庭で第一言語を習得し、その後に保育園や小学校に通い、そこで第二言語を学ぶ場合などです。
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この同時バイリンガリズムと連続バイリンガリズムは、おおよそ3歳を境に分かれます 。
子どもが3歳前に2つの言語を習得した場合、『第一言語としてのバイリンガリズム』と呼ばれます。
3歳前ならば、2つの言語の習得は自然で、会話体中心のものとなります。
3歳を過ぎると、習得する第二言語は学校教育による部分が多くなります。
●同時バイリンガリズムの事例
子どもをもっとも効率よくバイリンガルに育てるためには、それぞれの親が子どもに別々の言語を話すのが理想であると言われています。それは、『1人1言語(one person, one language)