子育て情報『強豪校に行った兄を追って伸び悩む弟を前向きにさせたい問題』

2020年6月11日 10:00

強豪校に行った兄を追って伸び悩む弟を前向きにさせたい問題

お母さんからのメールには、以下のような問いがありました。

前向きにさせる様にするには親はどうしたらいいのか。
息子を前向きにさせる方向がいいのでしょうか。
それとも違うモチベーションを持たせるのがいいでしょうか。

いずれも「○○させる」が並んでいます。

まずは、お母さんの中から、この「○○させなくては」「○○させるべき」「○○させたい」という欲求を追い出してください。

■子どもが自分から頑張るために、親はどうすればいいか

私も長男が小学校低学年のころはそんな言葉ばかりを頭に思い浮かべていました。

「宿題をやらせるのはどうしたらいいか」「サッカーの自主練をやらせるにはどんな方法があるだろう」

ところが、親が「こうさせるぞ!」と頑張れば、頑張るほど、うまくいきません。
子どもから「嫌だ!」と反発されたり、渋々取り組んだとしても、しょせん親(他者)から言われてやることなので成果が上がりませんでした。

では、どのようにしたか。

何十万人もの子どもにサッカーを教えながらコーチたちを導いてきた池上正さんや、脳科学の専門家、成果を上げている教育現場の人たちの話を参考にしました。

すべての人が口をそろえておっしゃったのは「放っておけばいい」でした。そして、実際に放っておくと勝手に自分で自分の道を選び、そこに向かって努力を始めました。つまり、成長が始まったのです。

したがって、お母さんも次男さんを、まずはほったらかしにしましょう。こうさせたい、などと考える。
それはいわゆるコントロールしようとする行為です。前向きにサッカーに取り組んでほしいなら「いつでも応援しているよ。できることがあったら言ってね」とひとこと言ってあとは黙っていればいいことです。

「私が干渉したままでは、息子は成長しない」

ぜひそのように考えてください。

■兄弟であっても違う個体なので、上の子の経験に縛られないようにしよう

そもそも第一子は、兄姉がないぶん可視化できる見本はないし、親も最初の子どもなので知見、経験がない。それは一見ディスアドバンテージに映ります。が、その実、子どもも親も何かの前例や価値観に縛られることなく、その子らしい道を自由に模索できるアドバンテージでもあると思います。第二子は兄や姉の姿が良くも悪くも見本になり、親のほうも、上の子の経験に良くも悪くも縛られがちです。
要するに、比べてしまう。

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