子育て情報『努力しないのに根拠のない自信だけはある息子に手を焼いてます問題』

努力しないのに根拠のない自信だけはある息子に手を焼いてます問題

親が自分のことで不安を抱えていると、子どもは「心配ばかりされるダメな僕」という心理状態になり自己肯定感がどんどん下がります。お母さんたちは「親が子どもを心配するのは当たり前」「心配していることで愛情が伝わる」とおっしゃいますが、それは親御さん自身の感情や思考を「軸」にした考え方です。

母子の関係を見直してみると、「私がこんなに心配しているのに」「私がこんなに熱心にサッカーのことをサポートしているのに」、頑張らないのは「ダメな息子」という思考になっていないでしょうか。

■ポジティブな声かけに変えましょう

そこで、私から三つアドバイスをさせてください。

ひとつめ。

息子さんへの声かけを、ポジティブなものに変えましょう。

ご相談文に、「話を聞くと、『なんとしてもメンバー入りしたい!入れると思う』と答える」とあります。なんとしてもメンバーに入りたいという、努力を誓うような言葉が出てくるのですから、お母さんは「本気でサッカーやってる?」とか「本当にやる気あるの?」などと尋ねていないでしょうか?

このように取り組みの姿勢を問う質問は、もっともっと大きくなって中学生や高校生になって、自分の意思でサッカーをやると決めたのに練習をさぼったとか、練習はないと嘘をついたといったときに、コーチが詰問する言葉です。


ネガティブな声掛けではなく「今日もサッカー楽しかった?」とか「サッカー大好きなんだね。そういう姿見ているとお母さんも嬉しいよ」といった声掛けをしてください。

■まだ8歳、きちんと「子どもとして」扱うこと

ふたつめ。

息子さんはたった8歳です。大人ではないのですから、「子どもとして」扱いましょう。

ご相談文を読む限り、前向きに取り組んでいない、努力していない、現実をうまく見つめることができていないと、相手が大人であるかのような言葉が並びます。すでに触れましたが、大人のサッカーとは違います。

その時々でお母さんは主観的な評価をせず、楽しんでやっているプロセスを眺める姿勢を持ちましょう。

■クラス分けする強豪チームは本当に合っている?

努力しないのに根拠のない自信だけはある息子に手を焼いてます問題

(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)

三つめ。クラス分けする強豪チームがお子さんに合っているのかどうか、そこでサッカーをして楽しめるのかどうか。そこを主題に、今一度息子さんと話し合ってはいかがでしょうか。

ご相談文を読む限り、息子さんはサッカーそのものを楽しむのではなく、上位クラスに行くという競争社会のもと、非常に切迫した空気のなかでサッカーをしているように見えます。

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