週2の練習じゃ上に行けない? 高みを目指すにはスクールにも通わせるべきか問題
親としてはプロになる、ならないはどうでもいいとのですが、本人の意欲が高いので掛け持ちさせても良いのかなと思ったりして......。小学生年代でそれはやりすぎでしょうか?
ご意見をいただけると幸いです。
<島沢さんからの回答>
ご相談ありがとうございます。
以下、お返事書かせていただきますが、メールの内容だけの印象なので細かい部分で理解の乖離があるかもしれません。そのあたりは、ご理解ください。
お母さんがおっしゃるように、週に練習2回で土日のどちらかに活動するくらいの量でちょうどいいと私は考えています。ただし、「正解」はありません。
小学生時代にどのくらいの練習量でやったら、プロになったか、世界レベルの選手になっているか、といったデータも見当たりません。
まずは、小学生時代の練習頻度が多ければ多いほどプロに近づくわけではない。そこをご理解いただきたいと思います。
■親の判断で過度に干渉しないこと
さて、練習回数をどうするかという話の前に、お母さんにお伝えしたいアドバイスが3つあります。
ひとつめ。過度に干渉しないよう気をつけましょう。
「親としてはプロになる、ならないはどうでもいい」と書いているのに、「他の子はどんどん上手くなって息子とは差がついてきている」と不安感を抱かれているところが、私は気になります。
「本人のプロになりたいという願いをかなえるためには」
「本人の希望を叶えるためには」
「本人の意欲が高いので」
本人の、と何度も書かれていますが、実はお母さんの欲望のほうが強いのではないでしょうか。期待することは構いません。
が、子どもへの親の期待の両側には、成功すれば「慶(よろこ)び」があり、失敗すると「嫌悪」の感情が渦巻くのが常です。
それを考えると、プロになる夢は息子さんのものだととらえるほうが、断然健康的です。お母さんの夢ではない。夢の途中にいる今、お母さんの判断や憶測で干渉しないほうがよいと考えましょう。
■親が先回りしてやらせることで、子どもの成長機会をつぶしてしまう
ふたつめ。煽らないこと。
「息子に○○させる」「○○させたほうがいい」といった「させる発言」が目立ちます。この言い方は、お母さんが「主語」です。
息子さんが夢に向かって動いているのですから、まずは「主体」である彼が自分から動き出すことが重要です。彼自身が「今よりもっと上手くなりたいから、一日だけサッカースクールに通ってもいいかな?」