理不尽な理由で試合に出られず、自信を失った子にどう接すればいいのか問題
お母さんは話し相手になって、考えを整理してあげてください。できるだけ、お母さんの考えを言わずに息子さんに話をさせるよう、たくさん問いかけること。それが1つめです。
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■相手が「○○してくれない」という志向ではなく自分は何ができるかを考えてみよう
2つめ。お母さん自身の思考パターンを少し見直しませんか。
コーチに対し「息子に何もしてくれない」というニュアンスの言葉が多いことが気になります。例えば「レギュラーから落とされ、何のアドバイスもなく」「送迎を理由に試合に出さないなど理不尽な内容で試合に出してもらえません」「見向きもされない」「子どもの好き嫌いがあり、我が子に話しかけることはほとんどありません」などなど、〇〇してくれないという発言が目立ちます。
わが子が不憫。
かわいそう。悔しい。そんなふうに子どもの感情と同化してしまってはいけません。「大変だね」「残念だったね」と、息子さんの悔しさに共感してあげてもいいです。でも、親が一緒に落ち込んで、コーチに不満を抱えた状態のまま活動を続けるのは子どもにとって精神的にヘルシーな環境とは言えないでしょう。
そして、誰かが何かをしてくれないと嘆くのではなく、自分が親としてどう接したら、子どもが成長するのかを考えましょう。何が大切なのか。どうしたら子どものためになるのか。
それについて時間をかけて考えてください。パートナーがいるなら一緒に考える。信頼できるママ友がいれば、話してみましょう。
■親子ともにラクになるために、子どものサッカーから少し離れてみよう
3つめ。
お母さんは一時的にでもいいので、息子さんのサッカーを「お休み」しましょう。なぜならば、今現在お母さんは息子さんに対し「情熱や集中力に欠けている」といった否定的な気持ちを持っているように映ります。息子さんが自分でコーチにアドバイスを求めるような信頼関係も築けないという部分に対し、「自分から求めてほしいのに」といういらだちに似た葛藤が見て取れます。しかしながら、小学生時代は楽しくサッカーができればそれでOKです。
見ていればどうしても干渉したくなるので、一度息子さんのサッカーから離れましょう。試合に出たかどうか、勝ったか負けたかも尋ねない。ただただ「楽しかった?」とだけ聞いてあげてください。そうすれば、少し離れた場所から、客観的に息子さんの姿やご自分との親子関係を見つめ直せます。