試合に呼ばれない息子にイライラして当たってしまいます問題
の物差しは人それぞれ違っていいと思いますが、正しいか否かの正解はあると考えます。
試合に出られないからと言って子どもに自主練習を押し付けたりするのは、正解ではありません。イライラして怒るのもいけません。それらすべての行動が、息子さんに向かって「今のあなたではお母さんは満足しない」と否定することになります。私自身がそうだったから余計わかるのです。
試合に出られない子どもに「残念だったね」「悔しいね」と共感しても、(試合に出られないのはあなたが頑張ってないからだよ。お母さんは悔しいんだよ)と胸の中で言ってしまえば、それは子どもの気持ちと同化しているのと同じ。共感しても、同化してはいけません。
■アドバイス②ジュニア期は楽しむことが大事、自己肯定感を高めること
そしてふたつめ。もし自分が正しいと言えないなと感じたのであれば、違う自分を探しましょう。まずは自分を整えるのです。自分を整えるときのキーワードは「今の私は子どもを成長させられる親か?」という問いかけです。
息子さんはあまり悔しがっている様子はない、と書かれています。それならば、ほうっておけばいいのです。冒頭でお伝えしたように、ジュニア期で最も重要なのはそのスポーツを楽しんで好きになるかどうか。その一点に尽きます。
「サッカー、好きなんだね」
「今日は楽しかった?」
そんな声掛けだけで十分です。あとは早寝早起きをさせて、朝ごはんを食べさせ、遠征や試合の日はお弁当を作ってあげて「楽しんでおいで」と送り出せばいいのです。それだけで十分、子どもは成長します。
なぜなら「僕はお母さんから心配されていない。信頼されている」と安心する。自己肯定感が高まるからです。
■アドバイス③自分が育てられた教育や子育てを踏襲していいのか、新たな学びが必要
(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)
三つめ。子育て受難の時代です。
私たちが受けた教育や子育てが、子どもを成長させるものかどうかを検証する必要があります。
今までは、レギュラーか補欠かといった競争に子どもをさらし勝ち抜かせていく。子どもを圧迫して発奮させる。それがひとつの教育とされていました。しかし、自分もそういうふうに育てられたからと、同じ子育てを踏襲してはいけません。新たな学びを入れる必要があります。
以下に三冊の本を紹介します。参考にしてみてください。