子育て情報『公立小学校でイマージョン教育に取り組む意義「グローカル」視点の重要性』

2022年7月26日 10:00

公立小学校でイマージョン教育に取り組む意義「グローカル」視点の重要性

という指導スタイルを八町小学校の授業を通じて学んでもらいたいという想いにより、今回の授業公開が実施されました。IBSはこの取り組みに協力するべく、授業視察後、イマージョン教育の実践や知見をどのように英語授業の改善に活かすことができるか、などについて原田教授が20分間の講演を行いました。

■ 授業視察〜子どもたちはどのように英語を身につけているか?〜
3限目〜6限目にわたり、主に高学年の算数や社会の授業を視察。前回の視察時(2021年12月)は、高学年の児童たちが抽象的な概念を日本語と英語の両方で理解できていること、その背景にはさまざまな指導の工夫があることが観察されました。今回は、特に、英語学習と教科学習がうまく統合されている様子が観察されたため、CLIL(内容言語統合型学習)の理論の一つ「the language triptych(言語の三点セット)」に当てはめて、子どもたちがどのように英語を身につけているかを考察します。CLILは総称的な名称で、外国語を使って教科を学ぶイマージョン教育も典型的なCLILの一つと考えられます。日本では比較的新しい教育アプローチです。

CLILの教師は、教材を扱ったり指導案を考えたり実際に指導や評価をしたりする際には、以下の3種類の言語(外国語)を頭に入れておくべきである、と言われています(笹島, 2020)。

1. language of learning(学習の言語)
2. language for learning(学習を行うための言語)
3. language through learning(学習のなかで培われる言語)

八町小学校のイマージョン学級では、これら3種類の言語を先生が効果的に指導し、子どもたちが自然と身につけている様子が観察されました。単に子どもたちを英語漬けにすることで英語力の向上を目指すとなると、英語力が不十分な子どもは授業についていくことが難しくなりますが、八町小学校では、授業内容を理解するために必要な英語力が身につくような指導も計画的に行われています。
※詳しい考察についてはIBS公式ホームぺージをご覧ください。

■ 原田教授による講演「学習環境と英語学習〜イマージョン教育と従来の英語学習〜」
原田教授によると、イマージョン教育を受けている児童は、「言語」

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