2019年3月25日 00:00
住み慣れた場所で建て直す内部化された庭を中心に家族が暮らす家
ロフトからガランドウの部分を見る。右のダイニングの隣の奥に玄関がある。
正面奥がサンルームで右がAVルーム。2階へはサンルームの上の踊り場で折り返してから上がる。
不思議な感覚の空間
どの部屋も扉を設けずに室内化された中庭に対して開かれているが、このつくりに対しての反応はさまざまなようだ。娘さんは「どちらかというと囲われたところが好きなので、家族の出す音が聞こえてくる環境にはまだ慣れが必要」と前置きしつつ、「中2の息子との関係を考えると、男の子ですし親に対して閉じたいと思ったときに、部屋自体が完全に閉じられるつくりになっていると関係性が少し難しくなるかなという心配があったんですが、そのあたりはこのつくりで何をしているのかはなんとなく伝わるし、距離感としても近く感じられているのかなと思います」と話す。さらにまた、「わたしの部屋は2階ですが、音は聞こえつつも視線は閉じられているので不思議な感覚がありますね」とも。息子さんのほうは「これまで自分の部屋から声を出して家族に何かを伝えるようなことはなかったのですが、そういうことができるようになったのは前の家からの変化としていちばん大きい」と話す。