素朴な素材感でシンプルに光と風がぐるりと回遊抜け感が心地いい家
ながれが感じられるように
スペイン料理のシェフを務める夫と、デザイナーの妻。昨年秋、のどかな東京郊外に建坪14坪ほどの角地を見つけ、松島さん夫妻は新居を建てた。
「土地を見つけてから設計事務所を探し、その中でいちばん私が求めているものに近いミハデザインに依頼することにしたんです」。
設計の仕事に携わってきた妻が、家づくりを主導した。
「ほとんど私の希望で進めました。夫が口出しをしたのはキッチンだけなんですよ(笑)」。
妻の理想は“仕切りが少なく、全部がつながっているような家”。1歳の長女が1階のリビングで遊んでいても、2階のワークスペースからその様子を感じ取ることができる。
そんな見通しのいい家が希望だった。
南側のテラスに面した大きな開口から光が差し込むリビング。2階の床の高さに差がつけられている。
厨房のようなキッチンがリビングと一体に。正面上はワークスペースから子ども部屋に上がる階段。
抜けが連続していく
「松島さんが思い描く家は、生活をベースにしたフラットでナチュラルなものでした。大まかなことを伝えられた以外、細かい指示はなくスムーズでしたね」というのは、ミハデザインの光本さん。