外にも中にも視線が抜けるおおらかなつくりで人が集まる家
外部から気軽に入れるこのスペースは「公園の集まりをそのまま引き込むようにしてつくったもの」と角倉さんは話すが「最初はお子さんが知らない間に外出したりしないように1階をリビングにしてほしいという話があって、これにずっと引っ張られてなかなかうまくいかなかった」という。
1階奥から玄関ホールを見る。玄関脇の開口から公園が見える。この開口を曇りガラスにするか迷ったが結局透明ガラスを選択。
玄関ホールから見る。1階奥には浴室がある。
1階にはホールに面して子ども部屋が2つ並ぶ。上に見えるのはリビング。
2階和室から見る。玄関上の開口のブラインドが開いているときにここで横になると公園まで視線が抜けて気持ちがいいという。
「しかしあるとき、目の前に公園があるわけだからリビングを2階にもっていったほうがいいんじゃないかと思ったときに同時に土間の発想が出てきた。リビングと土間とつなげることでお子さんの出入りもわかり、土間にすることで近所の方も集まってくる。このアイデアが出てからは計画がスムーズに進みましたね」
角倉さんからのこの提案に「直感的にいいな」と思ったというHさん。「土間になったホールが単なる玄関ではなくて部屋の延長でもあり、またそこでいろんなことができる可能性を感じました」