展望リビングがゆとりと癒しを生む機能と美しさが共存した共働き夫妻のための家
左側に設けた壁が、玄関からの程よい目隠しになっている。
フレキシブルに住まう
コンクリート造の地階は広々としたワンルーム。急勾配の敷地を活かして設えた窓からは、地下とは思えないたっぷりの光が入る。
現在は、ベッドルームと子どもたちの勉強スペースとして使用している。
「地下はいかようにもできるように、がらんどうの状態にしてもらいました。子どもたちの成長や生活スタイルによって変化していくと思うので、住みながら考え、変えていければいいかなと思っています」(聡司さん)
この部屋の大きな収納は聡司さんが造ったもの。大作と思いきや「作製期間は1週間くらい」とのこと。「市販のベニヤ板の長さがちょうど収まったので、それを組み合わせて造っただけ。
解体するのも簡単です」と。そのときどきの家族のニーズに合わせて変化できる自由度の高いスペースとしている。
共働きの野添さん夫妻は、家事は明確に分担するわけではなく、それぞれの仕事の忙しさによって「できるほうがする」というスタンス。家づくりも対等で、お互いが納得するまで話し合いを重ねて形にしていったという。
今後も対話を大事にしながらお2人らしいエッセンスを加え、時が経つほどに愛着が深まる住まいとなっていくことだろう。