染織作家の家1階は土間のアトリエ、見晴らしのいいリビングを3階に
リズミカルに連続する窓が美しい。
「実はアルミサッシなのですが、内側に木製の方立をつけてくださいました」
リビングの一角には、テラスのグリーンを眺めながら籠もれるデイベッドも設えた。
天井高もたっぷり。継ぎ目のない天井材が美しい。
ダイナミックな変形の切妻天井。見晴らしがよく、船にいるかのような気分になる。
オークのダイニングテーブルはstudio fujinoの藤崎均さんが制作。「家族が3人が座りやすいように脚を3本にしていただきました」。フォールディングチェアはデンマークのモーエンス・コッホ。
階段の壁は一部ガラスにすることで、リビングからも照明器具の明かりを楽しむことができる。「飛松灯器のペンダントライトは、ぽっかりと浮かぶお月さまのようで気に入っています」
ガラス作家の大室桃生さんにオーダーしたペンダントライト。
デイベッドの張り地はデンマークのKvadratのもの。木枠は板の中央に目地を入れて細いピッチにした。
見晴らしの良いコの字型の造作キッチン。
「シンクはシャープなエッジにこだわって作っていただきました」
ライムストーンを細かく砕いて貼った壁が美しい。
アントニン・レーモンドの戦前の建築として名高い東京女子大学の礼拝堂の鐘楼が見える位置を確認しながら小窓を作った。