染織作家の家1階は土間のアトリエ、見晴らしのいいリビングを3階に
3階建てを建てられる土地を探し、1階にアトリエ、2階に個室と洗面とバスルームをまとめ、視界が開ける3階をリビングとダイニングキッチンにした。
外から見ると格子の窓は、内側から見ると吹き抜けをはさんで美しいアーチを描く。
1階がアトリエ、2階に寝室や水回りなどのプライベート空間、3階が眺めの良いリビングダイニング。下見張りにしたレッドシダーのエントランスが物語を感じさせる。経年変化が楽しみだ。植栽も美しい。
1階は手動の織機のあるアトリエ。
「織機は畳むこともできるので、1Fのスペースを広く使い、展示会を開くこともできます」
ピーター・アイビーの照明は、ぜひ使いたいものだったそう。
アプローチから室内へと連続する床のトラバーチンはあえて磨いていない裏面を表にして張り、ナチュラルな表情を楽しむ。
正面の棚の裏側はウォークスルークローゼットになっている。右側の仕事場からグルリと回遊できる。
「糸巻きのサイズに合わせて、戸棚の幅を決めたので、無理なくきれいに収まります」
収納やドアのハンドルは『千sen』の真鍮金物を使っている。
素材感と機能を両立
漆喰の壁、トラバーチンの床、オークの階段、真鍮の把手と、ひとつひとつの素材感を大切にした高見邸。