染織作家の家1階は土間のアトリエ、見晴らしのいいリビングを3階に
2階には個室と水回りを
「寝室と娘の部屋、クローゼットと、バスルームや洗面の水回り、それらを限られた面積の中でどう収めるかに頭を悩ませました」
狭さを感じさせないよう、洗面台の下はあえて空間を開けるなど、工夫をこらしている。
前川國男邸でも使われているテクスチャーが美しい葛布クロスを引き戸に使っている。「今は廃番になっているそうで、建築家が大切に保管していた貴重なクロスを使わせいただきました」
2階の寝室にもアーチ型の開口部。
「吹き抜けのカーテンは1階までの長さがあります。キレイな透け感のある生地を探し、自分で縫いました」。手前はリネンのカーテン。
クローゼットの引き戸は寝室側と廊下側の両方から開くことができるので、風通しが抜群。
「普段は娘の部屋側の引き戸も開け放ち、風を通しています」
両サイドは葛を織り込んだ表情豊かなクロスの引き戸。右側が寝室のクローゼット、左側がいおりちゃんの部屋のクローゼット。
バスルームの扉は木で造作。グレーのタイルが美しい。シャワーはグローエ社のもの。
「浴室乾燥の機能があるので、ここで洗濯物も干します。ハンガーバーはデザイン性にこだわり、あえて角型のものにしました」