都市に住まう建築家の選択 家の中と外に、たくさんの居場所を作る
通りに面した1階の部屋で今年3月に開催された奥誠之さんの個展「小さな部屋に絵具を渡す」。琴ちゃんも一緒に絵を描いた。
©Yurika Kono
住宅の中に奥誠之さんの絵を飾り鑑賞する試み。©Naohiro Tsutsuguchi
1階の通りに面した部屋では、イベントを開いたり、打ち合わせをしたりと多目的に使っている。
1階は玄関とバスルームが、同じ素材で連続する。
大理石のモザイクタイルを使ったバスルーム。「エストニアで宿泊した古民家の石に囲まれた水回りがとても気に入って、そこをイメージして造りました」。琴ちゃんがお風呂で遊んでいる間、洗面台の横のスペースで仕事をすることもあるそう。
通りに面した1階の窓はショーウィンドウのような役割を持たせている。季節の花を飾り、道行く人の目を楽しませている。外壁材は経年変化する素材を採用。
1階から3階までのスキップフロア。2.5階に設けたテラスの緑がリビングと寝室の3層に心地よい視覚効果をもたらす。窓に当たった風が家の中を周るシカケになっている。テラスの下が回廊式のキッチン。その下の1階が洗面バスルーム。
画像提供/ツバメアーキテクツ・坂爪佑丞
坂爪邸
設計ツバメアーキテクツ+坂爪佑丞
所在地東京都杉並区
構造木造
規模地上3階
延床面積73㎡