建築デザイナーの自邸 鎌倉の緑豊かな高台に建つ
居心地の良い小さな平屋
薪ストーブは煮炊きにも使えて重宝しています」
幅3mの引き込み窓を全開にすると、庭と一体感を楽しめる大開口となる。高さのある天井には杉材を使用。
センスのよいアンティークの家具が素敵に配置されている。「引っ越しのタイミングでこの家に収まる数に絞りました」
「古い馬の置物は神事に使われたものだそうです」
横長の窓の下に、アイアンの飾り棚を設けた。
井手家の家族は、猫2匹と犬一匹。この子はトラちゃん。
奥がブチャちゃん。「立て続けに2匹の猫を拾いました」
自然素材の居心地の良い住まい
家造りのテーマは、ローコスト、そして住まいの手入れが簡単なこと。「DIYで壁に珪藻土を塗ったのですが、計算するとプロに頼んだほうが安かったという失敗もありました(笑)。
動物がいるので、床は手入れが楽なモルタルにしました。箒でさっと掃けば掃除が終わります。海辺に建てた前の家は窓掃除に苦労したので、この家は庭に面した窓以外は小さくしました」
井手さんの住まいのほっこり安らげる居心地の良さは、珪藻土の壁、モルタルの床、杉材の天井と、自然素材で作られているからかもしれない。経年変化が楽しめるアイアンの飾り棚や薪ストーブ、アンティークの家具が自然素材の家にしっくりと馴染む。