建築デザイナーの自邸 鎌倉の緑豊かな高台に建つ
居心地の良い小さな平屋
色数を絞り、玄関扉とモロッコタイルのブルーをアクセントカラーにしている。
寝室は敢えて窓を小さくして明るすぎない部屋に。「朝までぐっすり眠れます」。アーチ状の開口の奥はクローゼット。
寝室の壁面は、机を囲むように全面棚に。「机は大工さんに天板を切ってもらってなんとか収めました」
玄関ドアはアイアンの支柱を中心に回転するように開く。
「なぜか猫は狭いほうから出入りします(笑)」
眺めの良い庭。ちょうど芙蓉が花を咲かせていた。庭の一角に作った畑ではレモンやイチジクなどの果樹や野菜を育てている。
玄関の回転ドアを開けるとすぐにテーブルという自由なレイアウト。井手さんのセンスの賜物だ。
キッチンの横に作った勝手口は、洗濯物を干したり、ゴミ出しする際に、家事がしやすい動線になっている。
大谷石を使ったキッチンの引き出しは着物タンスを模して作った。「大谷石は自分で張りました」
少しつづ暮らしを整える楽しみ
今年に入って、動線の確保のため、I型のシステムキッチンから、コンロとシンクを独立させたスタイルにチェンジ。
「I型のシステムキッチンはアウトレットで安かったので買ったのですが大きすぎました。買ってきた食料を冷蔵庫に仕舞うために、キッチンをグルリと周らなければいけないのが不便で。