住まい手の感性が光る 職と住の機能を詰め込んだ“倉庫のような家”
現在は細長い床になっているが、2mの角材を並べれば、いつでも増床可能だ。
「子どもができたら床を広げて、奥を子ども部屋にすることも考えています」とユリさん。
家族の成長やそのときのライフスタイルによってフレキシブルに対応できる家である。
北向きの大きな開口から安定した光が入る2階のダイニングキッチン。向かい側は学校の校庭のため視界が広がる。方杖付きの柱は免震の役割がある。
階段の手すりにはブルーに塗った単管パイプを使用。撮影時に持参する“マイハコウマ”は家では椅子としても重宝。
3階は角材を置いただけのスペース。細長い空間のため、現在は縦に布団を敷いて寝ているそう。
亮さんがDIYした本棚。現在、壁一面を本棚にする企画もあるそう。奥行を生むウォールライトは、照明デザイナー・岡安泉氏の作品。
ユリさんがクロスステッチ(刺繍)で作製した、ゴッホの『星月夜』(左)。多肉植物が置かれたベンチは亮さんが作った。奥のドアからは屋根に出ることができ、屋根掃除の際に使用。
DIYで仕上げた“みんなの家”
「できるだけコストを抑えるために、壁や天井は石膏ボードで引き渡してもらい、自分たちで塗りました」