くらし情報『プライバシーと開放感を両立 二重の凸型形状がもたらす起伏ある大空間』

プライバシーと開放感を両立 二重の凸型形状がもたらす起伏ある大空間

「柱や梁などは完成時、明るい色合いをしていたのですが、年月を経て、濃い色に変わってきています。床のオークの色合いともマッチして、統一感が出てきました」(井上さん)。

明るい光と風が通り抜ける開放感たっぷりのS邸。設計の際には、採光の面も考慮し、慎重に調整を行ったという。「この敷地は、南側の方へ段々と土地の高さが上がっていくため、日当たりがとても心配でした。そのため、敷地や近隣の住宅の模型を作成し、実際にライトを当てて、日当たりを何度も検討しましたね」と井上さんは微笑む。

プライバシーと開放感を両立 二重の凸型形状がもたらす起伏ある大空間

天井の高い開放的なLDK。床はオークの無垢フローリング材を使用。
右側の小上がりの畳スペースは子どもの遊び場として活用している。
プライバシーと開放感を両立 二重の凸型形状がもたらす起伏ある大空間

リビングと階段の間に小上がりを設けているのもポイントの一つ。「大きい空間をつくるときは、間延びしないように起伏のある空間を心がけています。段差を設けることで、ベンチのように腰掛けたり、横になったり、自由な使い方ができます。また階段下にも空間ができるので、収納棚を置いたり、子どもの遊び場としても活用できます」(井上さん)。
プライバシーと開放感を両立 二重の凸型形状がもたらす起伏ある大空間

リビングからはしごを掛けてロフトへ上がる。「私は書斎として、妻はヨガを行うスペースとして活用しています。

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