くらし情報『“チョロく”なかった! 吉岡里帆のオーディション落ちまくり時代』

2017年7月20日 22:00

“チョロく”なかった! 吉岡里帆のオーディション落ちまくり時代

と思って。

――ビビッと、きた。

吉岡:
もうビビビッ!です。運命の結婚相手に巡りあったような感覚。一瞬でそう決められたので、「どうやったら自分も参加できるんだろう」と、舞台のあいだじゅう考えていました。不思議なことに、その前後にも、エキストラとして映画に参加したり、舞台のチケットをいただいたり、歌舞伎や能に触れる機会があったりと、いろんな偶然が同時に起こって。いつしか引き寄せられるように、お芝居の世界にのめり込んでいきました。

――実家がある京都に住みながら、オーディションを受けるため夜行バスで東京まで通われていたそうですが、女優への道のりはそう平坦ではなかった…?

吉岡:
オーディションはかなり受けましたね。
最終選考まで残っても、受かることはほとんどなくて。でも、自分の中では「やっぱりな」「そりゃそうだろうな」とも思っていました。悔しい半面、悔しがることすら恥ずかしいし、「なんで私、泣いてるんだろう」と、すごく冷静になったり。絶対に叶わない夢を追いかけているのかもって、しょっちゅう思っていました。

――では自分に足りないものを、どうやって克服しようと?

吉岡:
克服するのではなく、むしろ“足りてないことを武器にしなきゃ”と思うようになりました。

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