2017年9月12日 19:40
【臓器移植の実態!】提供する側とされる側、それぞれの現実とは?
それは……。
若手女性監督として大注目のカテル・キレヴェレ!
本作が長編3作目にも関わらず、いずれの作品もカンヌ国際映画祭やヴェネツィア国際映画祭で高く評価されるなど、今後が期待されているキレヴェレ監督。小説を読んですぐに映画化したいと思ったというだけに、この作品にかける強い思いを聞いてきました。
今回、この作品を映像化するうえで大事にしたことは何ですか?
監督
私がこの映画を作るにあたっては、小説のなかで描かれている3つのことを一番重要視したわ。まず1つ目は、物語のなかに描かれている科学や医学へのアプローチについて、いかに正確に緻密さを持って描けるかということ。
2つ目は、登場人物たちが見せる感情の描写。というのも、それぞれのキャラクターがそれぞれの場所と立場でひとつの体験を共有していくんだけれど、そういう違いによって感情の動き方は変わってくるものなのよ。だからこそ、その部分をどういうふうに映画で描写するかということを考えたわ。
そして最後は、人の死をまた生に活かすということに関わるすべての人たちの関係性。たとえば、ひとつの出来事に対して注がれる目線というのは、家族か医者かによっても違うものなのよ。