くらし情報『美しいのに、キモいーっ! 異才ルドンの展覧会に行ってきた』

2018年2月21日 18:00

美しいのに、キモいーっ! 異才ルドンの展覧会に行ってきた

などに出品しながら版画や油彩画など多くの作品を制作。初の石版画集を出したのが39歳という遅咲きの画家でしたが、その後はパトロンがついたり、レジオンドヌール勲章を受けたりと生きているうちに評価されたので、比較的恵まれた人生だったといえそうです。ちなみに、ルドンは印象派のモネと生まれた年が一緒。活躍した時代もほぼ重なります。

黒~いルドン

美しいのに、キモいーっ! 異才ルドンの展覧会に行ってきた


それでは、展覧会の見どころをピックアップしていきます。まずは、黒~い世界からスタート。ルドンといえば、木炭の素描や版画などの白黒作品が有名で、特にキャラ立ちした怪物のような絵がよく知られています。

これらの絵、今まで謎の生き物と思っていましたが、展示解説によると樹木などの「植物」と「人間」が組み合わされているとのこと。

美しいのに、キモいーっ! 異才ルドンの展覧会に行ってきた
確かによく見ると、花や植物の一部に顔や目玉が埋め込まれています。この独創的な作品が生まれた背景には、植物学者クラヴォーの影響があったそうです。クラヴォーは博物学から文学、哲学、仏教まで幅広い知識をもち、ルドンを幻想的な世界へ導いたといわれています。

明るいルドンもあります

版画などの白黒作品をさかんに制作した「黒」の時代を経て、ルドンは明るい色彩の絵も描くようになります。

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