2018年5月18日 18:30
話題作『モリのいる場所』出演の俳優・黒田大輔が語る「脇役の主張」
というのもおこがましいくらい山﨑さんは僕にとって憧れの方。学生時代に舞台を観に行ったこともありますし、俳優のなかではバイブルとも言われている山﨑さんの著作「俳優のノート」も読んでいたので、とてもじゃないですがお話できません(笑)。
ただ、前回『キツツキと雨』でご一緒したときに、一度だけ食事の席で隣になったことがあって、ご本人は普通にしていらっしゃるんですけど、おそらく周りが勝手に「山﨑さんだ!」みたいになっているのかもしれないなとは感じました。そういう意味では、世間から “仙人” と一方的に祭り上げられてしまう本作のモリさんと似ているのかな…と思います。
今回の現場で、思い出に残っていることはありますか?
黒田さん
僕は肉屋の役なので、肉を持ってくるシーンのテストをしたんですけど、そのあとに山﨑さんが一回控室に戻ろうとしたことがありました。そのとき僕は玄関にいて、山﨑さんが横で靴を履こうとしていたんですけど、不意に山﨑さんが僕の肩に手を置いたんです。
冷静に考えると、靴を履くときによろけないように支えにしたんだろうと、99%そうだと思うんですけど、僕のなかで残りの1%は「黒田、俳優としてがんばれよ」