くらし情報『兄は精神障害者…明るく振る舞う妹が隠し続けた事実 #20』

2018年7月26日 17:30

兄は精神障害者…明るく振る舞う妹が隠し続けた事実 #20

“私の兄は、障害者”。見て見ぬ振りして、直視できない現実を避けるように生きてきた、妹目線の連載です。
精神障害者となった兄を献身的に世話してきた両親は、長い年月をかけて現実を受け入れ、ようやく前向きに人生を歩みだしました。いっぽうで私は、人間関係に悩むようになっていきました。
文・心音(ここね)

【兄は障害者】vol. 20

人と人との “距離”ってなんだろう……?

目次

・人と人との “距離”ってなんだろう……?
・心の壁が顕著に出るのは、恋愛だった
・「なんか心音って、心を開いてくれないよね」
・結婚や子育てのイメージ
兄は精神障害者…明るく振る舞う妹が隠し続けた事実 #20


精神を病んだ兄に全てを注いできた両親ですが、祖父母の言葉でありのままの現実を受け入れることができ、心にゆとりを持ち始めました。そのことをとても嬉しく思った私ですが、私自身は人間関係に悩むようになっていました。

地元にいる時は、自分の意図と関係なく作られる人間関係も、地元を離れると良くも悪くも関係づくりは「自由」です。仕事で出会った人、飲み会で出会った人、友人の紹介で出会った人——。
自分のことを正直に話す必要もなければ、相手のことを深く知ることも「自由」。その場限りの人間関係に対して、兄の話をすることは基本的にはなく、「兄弟っているの?」と家族の話題になれば、笑顔で「ひとりっ子だよ〜」と言ったり、「兄がいるけど遠くに住んでいて、まったく会っていない」

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