2018年5月18日 20:00
見ておかなくちゃ! 演劇ユニット「iaku」の出色の舞台作品4つ
せっかくなので、横山さんに他の上演作品の紹介をお願いした。
「『梨の礫の梨』は、パートナーの不在や親子の確執など、現実に生きづらさを感じている女性たちの物語です。母娘の会話劇である岸田國士の『葉桜』に触発されて書いた『あたしら葉桜』は、岸田作品と同時上演することで、近代と現代の母娘の関係性や恋愛観、結婚観を照らし合わせながら観ていただけるのではと思います。右腕を欠損した同僚を見舞った後の女性の会話劇『人の気も知らないで』は、女性同士ならではのあるあるが詰まった作品です」
なんと同じ時期に、老舗劇団の俳優座から依頼を受けて書き下ろした『首のないカマキリ』も上演される。
「それぞれテーマは違えど、人と人とが互いの主張を貫き通そうと言い合ううち、正論の裏の本音が見えてくる。ごまかそうと必死になる人間くささを僕はつい観察しちゃうし、そこを面白く描きたいんです」
よこやま・たくや演劇ソロユニットiaku代表。劇作家、演出家。昨年、文化庁芸術祭賞新人賞を受賞。
『首のないカマキリ』は、5月18日より上演。
5月16日(水)~28日(月)こまばアゴラ劇場一般前売り3000円一般予約3300円一般当日3500円(すべて税込み)