2018年5月23日 16:30
話題作『いつだってやめられる』監督が描く高学歴低収入の現実とは?
だから、僕も生活は変えていないよ!それに、そもそも僕の見た目はお金持ちには見えないよね(笑)?
今回は監督自身の経験だけでなく、専門的な内容も含まれていましたが、脚本を作るうえで難しかったところは?
監督
映画というのは、どうしても個人的なものを反映してしまうものだけど、今回は科学的や学術的なところは専門家に話を聞いたり、大学に行ったりして、かなりリサーチを重ねたんだ。
ただ、リサーチは本当に楽しかったよ。というのも、こういうきっかけでもなければ一生知ることがないような世界に足を踏み入れて、知識を得たので、この映画を通じて、冒険をしているような気分にもなったよ。
この作品が描いている社会問題を代表するように、イタリアはヨーロッパのなかでも若者の就職難や失業率が高く、15年ほど前に私がイタリアに留学していたときにも、同じような問題について聞いたこともあるほど。
リサーチを通じてさまざまな事実を知ったと思いますが、これらの問題を改善するために必要なこととは?
監督
もしわかっていたら言えるけど、正直僕にもわからないよ。でも、いまはアナログ世代とデジタル世代が混在している状態で過渡期だと思うから、突破口になるような希望があるとすれば、やっぱり新しい世代が変化を担うことになるんじゃないかな。