2018年5月30日 19:00
衝撃作『ビューティフル・デイ』監督が見せた驚きの演出方法とは?
でも、それは感覚的に正しいと思うものだったわ。ヒゲに関しては、ホアキンの次回作の都合で伸ばさざるを得なかったんだけど、そのおかげで誰にも気づかれずにゲリラ撮影できたから結果的にはよかったわね。
というのも、いまのニューヨークではすぐにやじ馬が集まってきちゃって撮影できないんだけど、今回はセキュリティなしでも撮影することができたわ。そのくらい別人みたいだったのよ。
今回は、暴力描写を直接的に見せないという手法も取り入れていましたが、そこに込めた意図を教えてください。
監督
まずはいままで撮られていないような形のアクションシーンにすることと、いかにワクワクしたものにできるか、というのを追い求めていたの。そのうえで、心理をどれだけ反映できるかということと、そぎ落として作っていくということを意識していたわ。
アクションシーンに関しては、すべてきちんとパズルのように決め込んで挑むようにしていたの。
とはいえ、そこは脚本の段階からあったものもあれば、現場でひらめいたものもあったわね。とにかく、これまでみなさんが映画やテレビで何度も見たことのあるようなマンガチックなアクションではなくて、オリジナルな表現方法はないかとみんなで模索した結果だといえるわ。