2018年6月30日 09:00
あのサッカー選手みたい…!? シックスパックから下半身まで「裸の展覧会」
ミケランジェロは何より彫刻をつくるのが好きで自分のことを「彫刻家」と呼んでいたのですが、天才すぎてあらゆる仕事が舞い込みます。例えば、当時絶大な権力を持っていた教皇からはシスティーナ礼拝堂の天井画を依頼されてしまい「本業じゃないのに……」と不満タラタラだったとのこと。でも、本業ではないのに絵画の専門家よりも質の高い作品を描いてしまうのですから、彼がどれだけ才能があったのかわかりますね。
ちなみに、ミケランジェロには詩人という肩書もあります。彼は57歳のころ、若く美しい青年に恋をして、最近話題の “恋するおっさん” になっていました。そんな乙女なミケランジェロは、年下の想い人に自作の詩や素描などを贈っていたそうですよ♡
見どころは “男の裸体美”
では、会場の見どころをご紹介していきます。今回は男性裸体が主役。どの展示室も男の裸だらけです。でも、なぜ男性なのでしょう? 美しい裸体といえば豊満な肉体をもつ女性なのでは? と疑問に思いますよね。そこがこの展覧会のポイント。あえて男性美にスポットをあて、理想の身体とは何かを掘り下げています。
例えば、紀元前1世紀の大理石彫刻作品《アメルングの運動選手》は腹筋が割れて、いわゆるシックスパックになっています。