2018年10月24日 18:00
美術館に便器が…! アートの歴史を変えた男の展覧会
そして今年2018年は、デュシャン没後50年という節目の年。フィラデルフィア美術館のコレクションをもとに日本と韓国、オーストラリアの3カ国をめぐる国際展覧会を開くこととなり、その会場としてトーハクが選ばれたそうです。
デュシャンと日本美術がコラボ
3か国を巡回する国際展覧会ですが、トーハクで行われる『マルセル・デュシャンと日本美術』では、デュシャンだけでなく日本美術もあわせて楽しめる2部構成の企画展になっています。
第1部では、デュシャンの作品と彼のユニークな人生を紹介。さらに、第2部では江戸時代を中心に、鎌倉から明治までの日本美術を展示しています。
デュシャンは画家だった
それでは、会場に入ってみます。まず第1章では「画家としてのデュシャン」と題して、1902年から1912年までの絵画作品が展示されています。フランスで生まれたデュシャンは15歳のときにはじめて油彩画を制作。その後、印象主義や象徴主義、フォービスム、キュビスムなど、当時フランスで起こっていたさまざまな芸術運動から影響を受けた作品を描いています。
展示室には貴重な絵画が並んでいますが、特に見逃せないのが《階段を降りる裸体 No. 2》。