2018年12月22日 09:00
ホロコースト生存者が命の恩人と再会。奇跡を巻き起こす『家へ帰ろう』
自分にとっての初の長編となる大切な作品だし、4~5か国で撮影をするような規模の大きな作品になると思ったから、ぜひ制作したかったんだけど、5年経ってもなかなか進展しなくて……。
そうこうしているうちに別の企画で1本目の長編を撮ることになって、その間に権利がプロデューサーから自分に戻ってきたので、「じゃあ、自分で撮ろう」と決意して、2作目の長編を今回のような形で実現することができたんだ。
人の人生そのものがストーリーになる
―ちなみに、今回のように映画の題材と偶然出会うことはよくあることですか?それとも、あえて街中へ探しに行くこともありますか?
監督
僕は偶然というのは信じていなくて、何事も必然だと思っているタイプ。でも、つねに耳をダンボにして、周りにいいストーリーがないか聞くようにはしているよ。僕自身はストーリーテリングを考えるのが本当に好きで、いろんな人の人生そのものが物語になると感じているんだ。
僕は脚本も自分で書くんだけど、そのために必要なのは、まずストーリーを探すこととそれをどう伝えるかということ。とてもシンプルなことだけど、好奇心を持っていろんな人の人生を観察して、ネタがないかを見ていくことが大事だよね。