2019年1月1日 18:30
田舎町で起きた連続女性猟奇殺人。衝撃の運命に直面する『迫り来る嵐』
なぜなら、あれ以上続いていたら、おそらくスタッフの間で殺人事件が起こっていたかもしれないので(笑)。
―まさにその雰囲気は、スクリーンからもひしひしと伝わってきました。
監督
観た人がそう感じるということは、現場ではもっとなんですよ(笑)!クランクインした当初はみんな仲良くて和気あいあいとしていましたが、終わりのほうになるとみんな何も言わなくなるくらい、とにかく雨の影響を受けていました。
―そんな重苦しい空気感の現場を、どのようにして最後まで引っ張っていったのでしょうか?
監督
とにかく我慢することでした。というのも、私自身も非常に鬱々とした状態に陥っていたので……。主演のドアン・イーホンさんも、最後のほうは何もしゃべらないくらい口数が減っていましたね。
―真に迫る演技でしたが、現場でもそのような苦労があったのですね。
監督
普段はシーンごとにバラバラに撮ることが多いですが、今回の作品は基本的に順番に撮ったので、どんどん状態が悪くなっていくというのはまさにそのまま。
おかげで、すごくリアルになっているとは思います。
ドアン・イーホンさんとの運命的な出会い
―そんなドアン・イーホンさんの熱演は作品を引っ張っていく力にもなっていると感じましたが、どのようにしてキャスティングされたのでしょうか?
監督
脚本を書いているとき、私はまだ新人監督だったので、ドアンさんのようなトップの俳優さんと仕事ができるとは思っていませんでした。