2019年1月1日 18:30
田舎町で起きた連続女性猟奇殺人。衝撃の運命に直面する『迫り来る嵐』
そんななか、プロデューサーが「一流の俳優を使ってみたらどうだろうか?」と言ってくれたんです。何名か俳優の名前を上げてくれましたが、そのなかにドアンさんが入っていて、彼が一番合うだろうと感じたので選びました。
それに、ドアンさんとは縁を感じていたんです。というのも、いまから18年ほど前に私はライターをしていたんですが、当時はまだあまり有名ではなかったドアンさんの舞台を見に行っていました。そのとき、舞台上で輝いているドアンさんの姿に驚き、「この人は将来必ず中国で主演を張るようなトップスターになる」というのを直感していたんです。
―それから長い年月を経て、違う立場で一緒にお仕事することになったときのお気持ちはいかがでしたか?
監督
最初に彼に会ったときには、舞台で観たときのことを思い出して、非常に感慨深いものがありましたね。そのあと実際に話をして、すぐに意気投合したので、出演してもらえることになりました。
―本作では観客に判断をゆだねるようなシーンも多く見られましたが、あえてそのようにした意図は?
監督
私は以前から「中国人にはひとつの方向しか見ない悪い癖があるが、それではいけない」と感じていたので、観客にはこの映画の中に入り込んで考えてもらうような形にしたいと思っていました。