2019年1月1日 18:30
田舎町で起きた連続女性猟奇殺人。衝撃の運命に直面する『迫り来る嵐』
監督
もともと、意図的に雨のシーンを入れようと思っていたわけではないんです。ただ、撮影場所を決めたときに、「この地方の特徴は何だろう?」考えてみたところ、非常に雨が多い地域だったというのが最初のきっかけでした。しかも、雨が多いほうが質問でも触れてもらったように、ストーリーの情感をより強くしてくれると思ったからなんです。
現場でも事件が起きそうなほど過酷だった
―とはいえ、撮影はかなり大変だったと思いますが、雨だからこその苦労もあったのでしょうか?
監督
雨が多いなかでの撮影は大変になるだろうというのは最初から予想していましたが、実際私たちの想像をはるかに超える大変さでした。もちろん、技術的なこともありましたが、それよりも雨がスタッフや俳優たちの精神面に与えた影響のほうが大きかったですね。
というのも、ずっと雨が降っているなかで撮影していたせいで、みんながどんどん憂うつになってしまったんです……。だから、最後のほうには、スタッフ全員がこの映画に出てくる重苦しい工員たちの雰囲気のようになってしまっていました。
それくらい本当にみんなが落ち込んだ状態だったので、撮影を64日で撮り終えることができて本当によかったと思います。