2019年2月1日 20:40
DEAN FUJIOKA「東京で作ったおかげで…」新作の苦労明かす!
さすがに、ギターやキーボードを背負って移動するわけにもいかないし(笑)。そこで、それまで自分がやっていた手作りの作業を重ねるDIYのようなスタイルから、ラップトップ(PC)をメインにした、システマティックで最先端の技術を取り入れたスタイルに、作り方を変えざるをえなかったんです」
しかし、このミニマルなスタイルが自身の環境に、日々の生活や仕事のスピードにぴたりとハマった。
「膨大な容量のサンプリング音源は、外付けハードディスクではなく、クラウド・コンピューティングの機能をフルに使って持ち歩き、移動中はその中から使いたい音をピックアップしておく。ラップトップを広げられる場所に行ったら、それらを音源制作ソフトに入れてプリプロ(デモ音源制作)をする、というスタイルに。これによって僕の頭にある楽曲のイメージや、その輪郭がボヤけることなく、伝えやすくなりました。それが、『Let it snow!』あたりから。それからこれは考え方次第ですが、自分の時間軸で自由に音楽を作っていたころは、やめ時が決められずにやりすぎちゃっていた部分があって。それがこのアルバムに収められている楽曲には締め切りがあったので、効率よくストレートにゴールまで到達できるようになりました。