くらし情報『一族の因縁に巻き込まれ…新鋭作家が描く、庭を巡る異世界ファンタジーコミック』

2019年3月18日 19:00

一族の因縁に巻き込まれ…新鋭作家が描く、庭を巡る異世界ファンタジーコミック

ひなたは逆で、普通の明るい女子高生だったのに、作庭師の一族であることを知り大人になっていくんです」

2巻では、おぼろの抱えている恐るべき因果が徐々に明かされ、ひなたのほうは選ばれし者である運命を受け入れ、覚醒していく。ふたつの一族の行く末は読んでのお楽しみだが、庭に一歩足を踏み込んだら広がる異世界という設定は、『不思議の国のアリス』的なファンタジーの王道ながら、日本的モチーフが魅力的で、一族の因縁と結びつける展開にもどんどん引き込まれてしまう。

「あの角を曲がったら別世界につながっている、というような感覚に以前から憧れていて、日常のすぐそばにあるファンタジーを描いてみたかったんです。初めての連載でしたが、想像しているだけでは考えが及ばないようなこともたくさんあって、作者として物語に責任を持つことの大切さを教えてもらいました」

新鋭作家によるアクション、ホラー、人間ドラマありの幻想譚。庭の見方が変わってしまうかも!

『作庭師の一族』2「朝日名」と「夜鶴来」、ふたつの作庭師の一族に起こった悲劇とは。そしておぼろとひなた、それぞれの決断とは。めくるめく展開から目が離せない完結編。講談社640円

ゆき・まどかマンガ家。

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