2019年4月4日 20:30
貧困、学力低下、退学…現代の教育問題をリアルに描く『12か月の未来図』
教師にもデリケートな部分があることを知った
―とはいえ、監督も子を持つ親として、親の立場もよくわかるようになった部分もあるのではないでしょうか?
監督もちろん、100%わかるよ!ただ、教師にもなかなかデリケートな部分があるんだなと感じたこともあるんだ。実は、僕の息子が国語の先生に呼び出されたとき、僕も同席したんだけれど、そこで言われたのは、3冊ある本のうち1冊を課題として読まなければいけないということ。
それで、息子は一番薄い本を選ぶことにしたんだけれど、そのときに僕は「それぞれの本がどういう作品かということを息子に説明しましたか?」と先生に尋ねてみた。そこで、「説明していないです」と返されたから、「子どもたちがこれを読みたいという意欲を起こさせるようにするのが教育じゃないんですか?」と進言してしまったんだ。そしたら、「あなたは私の教育方法にケチをつけるんですか!」という風に言われてしまったよ(笑)。
僕自身も学生時代は難しい生徒だった
―親と教師の関係も難しいところなんですね。ちなみに、監督は人生を変えてくれるような先生との出会いは学生時代にありましたか?
監督いや、僕はなかったかな。