2019年4月4日 20:30
貧困、学力低下、退学…現代の教育問題をリアルに描く『12か月の未来図』
というのも、実は僕もちょっと難しい生徒で、「こうしなさい!」と言われて素直に従うほうではなくて、反抗的なところがあったからね(笑)。
―そういう意味でも、監督が思う理想の先生像がフランソワ先生に込められているのでしょうか?
監督というよりも、実際にこういう先生がいることを2年間の準備期間中に知る機会があって、彼の名前もフランソワっていうんだ。彼は本当に熱血な先生だったよ。
他人や社会に惑わされないで欲しい
―監督という立場も、クラスをまとめる先生のような役割を現場でしていると思いますが、スタッフや子どもたちとの向き合いで大事にしていたことはありますか?
監督リーダーとして現場で意識していることは、自分自身のガイドラインはしっかりと持ちつつも、それを周りに押し付けないということ。なぜなら、それぞれの人が持っている潜在能力を自然に出せるようにしたいからなんだ。もちろん最終的に決めるのは僕だけど、それぞれの意見を言えるような環境作りには気を付けているつもりだよ。
―それでは最後に、監督自身がこの作品を通じて伝えたい思いをメッセージとしてananweb読者へ向けてお願いします。監督僕が日本の女性にアドバイスするにふさわしい人間かどうかはわからないけれど、もし自分がやりたいと思うことがあれば、他人の意見や社会の圧力には惑わされないこと。