くらし情報『貧困、学力低下、退学…現代の教育問題をリアルに描く『12か月の未来図』』

2019年4月4日 20:30

貧困、学力低下、退学…現代の教育問題をリアルに描く『12か月の未来図』

いまは昔よりも規律が厳しいと感じる

貧困、学力低下、退学…現代の教育問題をリアルに描く『12か月の未来図』


―確かに、指導評議会の実態を知らない観客が多いと思うので、非常に興味深いシーンだと感じました。

監督実際、指導評議会がどういうもので、フランスでどういう機能を果たしているのかというのを調べてみたら、すべての学校を合計するとなんと1年間に1万7000人もの生徒が退学させられていることがわかったんだ。つまり、1日に約100人が退学させられているということなんだよ。―それは驚きの数字ですね。では、学校の雰囲気など、ご自身の学生時代といまで変わったと感じることはありましたか?

監督学力のレベルとしては、僕の時代に比べるとおそらく少し低下しているかなと思うんだけれど、規律という面では、いまの方が正しいと感じたよ。なぜなら、僕が学生時代だった1980年代というのはいまよりも暴力的で、休憩時間に校庭でケンカはしょっちゅうしていたし、トイレで隠れてタバコを吸うなんてこともあったからね(笑)。

でも、いまは規律が厳しすぎて先生が統制していると感じたよ。火災報知器を鳴らすなんてことは昔からよくあることだけれど、いまだったらすぐに指導評議会にかけられて、下手したら退学ということにもなりかねないからね。

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