2019年5月8日 20:30
え、連ドラ初主演? 東出昌大が「身を削りながら演じる」覚悟のドラマ
撮影は、リアルを追求する瀬々監督ならではの手法で進められた。
「たとえば、台本に書かれた“睨みつける”ひとつとっても、睨むではなく睨みつけちゃうと“お芝居”になっちゃう。そんな不自然な行動やセリフ、セリフのあとに勢いでつけた『!』のマークは斜線ですべて消して“お芝居をさせない”のが瀬々さん。言い回しが変わっても、その人物の言葉になっていることを優先するんです。ドラマって映画とは画面サイズが全然違うから、わかりやすく見せたり、時には大きな表現を求められるけど、今回は僕も“わかりやすいことはしない”という、やりたかったお芝居を散々やっちゃって、大丈夫だったかなって心配(笑)」
瀬々×松重のベテランコンビの実力も目の当たりにしたという。
「20年以上前から一緒に作品を作ってこられたお二人なので、瀬々さんは松重さんの心の奥に住みついている悪魔的な部分を相槌一つでひゅっと顔出させたりもする。またそんな松重さんのお芝居が非常に恐ろしくもあり、間近で見ることができて嬉しく思いました。探偵ものだからって、わかりやすいハードボイルドではありません。
もがき苦しむ中に差す一筋の光を描いた、瀬々さんならではの描写が大きな見どころです」