2019年6月30日 20:00
「異様なぶっとばし感」? プロが絶賛する映画界の新星を紹介!
と、今一番名前が挙がる映像作家。一眼レフで自主映画をつくり始めた第一世代だと自認されており、手持ちで、深度の浅い美しい映像を感覚的に撮っていくので、仕上がりがとてもエモーショナルなんです。古い例えで恐縮ですが、香港の映画監督ウォン・カーウァイのカメラマンをしていたクリストファー・ドイルを彷彿とさせます。まだ劇場映画は撮っていませんが、楽しさ、切なさなどの感情を、言葉を使わず映像で描ける才能の持ち主なので、ぜひ恋愛映画を撮ってほしい。ベタな設定でも、彼が撮れば全然違うものになる気さえします。
KID FRESINO「Coincidence」雪が降った東京・新宿の街を、KID FRESINOがラップをしながら歩いていく姿を映した幻想的なビデオ。交通量の少なさゆえ、車道の真ん中でラップをしている姿が印象的。
山田智和1987年生まれ、東京都出身。
日大藝術学部映画学科出身。あいみょんや、サカナクション、米津玄師、ゆずなどのMVを監督。「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2019」でBEST VIDEO DIRECTORを受賞。
識者・宇田 充さん映画プロデューサー。代表作に『ヘルタースケルター』(‘12)